一貫田逸子で見る育児ノイローゼの虐待と一時保護制度

 

 

児童虐待や育児放棄などをテーマとした社会派作品、

「児童福祉司 一貫田逸子」

 作品の中では様々な虐待のエピソードが登場する。

 

 その中でも、産後どの女性もが陥りやすいのが、育児ノイローゼからの虐待。

 

 性格もあるというが、一番大きな要因とされるのが、

周囲の環境だという。

 

 睡眠不足・ホルモンバランスの乱れといった身体的な変化から、

家の中に閉じ籠る傾向・孤独・マイナス思考・悲観的な考え方になるという精神的なものまで、

その症状は多岐にわたるが、

結果として生まれてきた子どもに虐待をしてしまう、というのは良いワケがない。

 

 

 自分の感情をコントロールできない傾向にあるのは

「児童福祉司 一貫田逸子」本編の中にも登場するケースだが

育児ノイローゼからの虐待は、決して子どもが憎いわけじゃなく、

ただ自分を責め、自分の気持ちのやり場がなくて、

一番身近にいる子どもにあたってしまうだけなのだ。

 

ここから先はネタバレのオンパレードですので、

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ほんの少しのことで、育児ノイローゼの症状は改善することができる。

 

 作中のケースでは、育児ノイローゼの母親が、

子どもを預かってほしいとあおば野児童相談所にやって来るのだが、

子どもに虐待の痕などがないことなどから、

今は在宅で様子をみることになる。

 

 逸子は母親に何らかの違和感を覚えたため反対するが、

結局そのまま在宅に帰されたのだった。

 ――この時の“違和感”が、のちに母子の運命を左右する大切な「シグナル」となってくる。

 

 逸子はそれからも、何度か母親のもとを訪れ、話を聞く。

 夫が子育てにあまり協力的でなく、相談したくてもとりあってくれないこと、

母親失格だと言われること、

自分自身でもそんな気がしてくることなど。

 

 そして、子どもと二人でいるのがつらくて、逃げ出したくなること。

 

 そういえば母親は、あおば野児童相談所に来たときも、

今この時も、ずっとハンカチを握りしめている、ということに逸子は気づく。

 そう、これが大切な「シグナル」なのだ。

 

 育児ノイローゼで大切なのは、周囲のサポート、

特に夫のサポートは必要不可欠で、

今回のケースでは、夫が協力的でなく、子育ても家事も妻に任せきりだったことから、

事態は悪化していく。

 

 ただ、今回は「逸子」という、周りに「シグナル」に気づく人間がいた。

 孤独に耐えきれなくなった母親は、

子どもに手を上げそうになるも、異変に気づいた逸子によって、救われる。

 

 このケースからも、周囲のサポートがいかに大切か、分かると思う。

 母親の「ハンカチを握る」という行為は、

このままでは子どもを殺してしまうから助けて欲しいという

無意識の「シグナル」だったのだ。

 

 これに気づくか気づかないかで、結末は全く違うものになっていただろう。

 専門的な職業の人間でないと、

このケースのような些細な変化には気づかないかもしれないが、

普段でもできることは多くある。

 まず子育ては分担すること、周囲に助けを求めること、

たまには自分を労り、リフレッシュする時間をつくること。

 

それができりゃー苦労はしないよ!って声が聞こえてきそうだけど、

甘えてんじゃないよ!今すぐやるんだよ!

 

 たかが漫画の中の世界ではなく、

現実にもこういうことはたくさんあるわけで、

今回のケースの中で母親が救われたように、

誰にでも救いはあるんだ。気づいて、行動すれば。

1人で悩んでもバカなんだから解決策なんて出ない。

自分が気づいて児童相談所に行って悩みをぶちまけるべきだ。

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児童相談所の一時保護制度とは?

 

作中にも度々登場する「一時保護」制度。

 児童相談所の存在を知ってはいても、

その中で実際に行われる制度などを知らない人も多くいると思う。

 

 そもそも、一時保護の制度は、

厚生労働省が定めた「子ども虐待対応の手引き」の政策第五章で定められている。

 

 一時保護の第一の目的とは、子どもの生命の安全を確保することであり、

現在の環境に置くことが子どものために明らかに良くないと判断された場合、

まず一時保護という措置をとる。

 

 子どもの安全を確保してからの方が、

子どもへの危険を心配することなく虐待を行っている保護者への

指導を進めることができるのだ。

 

 もちろん、一時保護に限らず、

保護者が児童相談所の指導その他を強く拒否した場合、

うまくいかないこともあるというのは、

作中にも何度も登場している。

 

 一時保護の期間に関しては、以前ははっきりとした定めがなく、

保護者から「いつまで保護されるのかわからず、問い合わせにも答えてくれない」

という反発が多かったという。

 

 保護者の不安を解消する、

または子どもと保護者を引き離すという措置に対し人権を配慮する必要があったため、

その期間を「原則二か月」と設けた。

 もっとも、これはあくまでも「原則」としてなので、

長い時間が必要と判断された場合には、延長することもあるという。

 

 一時保護された子どもたちは、

児童相談所管轄の「一時保護所」というところに一時的に保護されたのち、

児童養護施設へ預けられるか、家庭に戻るか、里親に預けられたりする。

 

 児童養護施設へ預けられたのちも、保護者が引き取りたいと申し出、

児童相談所が安全と判断したときには、家庭に戻るケースもある。

 しかし、施設に預けられた子どもを親に戻したのちも、

虐待は続くケースがあるのだという。

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「一貫田逸子」のエピソードの中にも、それは描かれている。

 

2巻「戻ってきた子ども」編の中でのエピソード。

 

 逸子が保護した駆(かける)くんという男の子。

 駆くんは母親から日常的に軽い暴力を受けていて、

その母親の要望もあり施設で預かることになった。

 

 それから一年後、児童相談所の判断で駆くんは母親のもとへ戻されたのだが・・・

 逸子は不安を拭いきれないでいた。

 

 それからまもなくして、逸子の不安は的中することになる。

 母親の手によって、駆くんは殺されてしまったのだ。

 

 理由は、駆くんが今までいた施設のことを嬉しそうに母親に話したこと、

そして、施設で食べた料理のことをおいしそうに話したこと、だった。

本当になんて未熟な親なんだろう。

 

 母親は駆くんのために料理を一生懸命作っていたつもりだったが、

施設で食べたオムライスと家のオムライスの味が違ったことから、

駆くんは正直にそれを言ってしまった。

 そして、逆上した母親の手によって、駆くんは帰らぬ人となってしまったのだ。

 

 個人的にはなぜそんなことで、と衝撃的だったこのエピソード。

 だが、決して架空の中の話ではない。

 ラストには救われることの多い作品だが、

現実にはこんなくだらないことで虐待されている子供が多く、

 そのことを痛感したエピソードだった。

 

 まだまだ課題が多いであろう「一時保護」制度だが、

それでも1人で悩んでいるよりはよっぽどマシ。

子供や自分のためを本当に思うならば、

自分のくだらないプライドなんてかなぐり捨てて、

プロに相談に行くのが1番に決まっている。

 この制度が本当に、子どもと、その親とを救う手立てになってくれることを願う。

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      2016/06/15

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